約 2,745,819 件
https://w.atwiki.jp/adoarkas/pages/35.html
なんとなくAspdを求めたかった。 当然ながらAgi型。 シーフ時代は適当でJob40まで。 ポリン島でポポリン ↓ アカデミー廃墟でオクスケ・パイスケ ステータスはStr40まで振ってからDex調整しつつAgi棒振り。 ヒット補充アイテムや装備使ってるから最近Dex調整がすげー雑だ。 おいおいクリティカルと思ってる人はDex抑えたいと思うんじゃなかろうか。 元から二刀のつもりで育ててたけどスイッチも有り得るのでDex抑え目で育ててた。 スキルはダブルアタック10、回避10、スティル10、ハイド2、インベ3、解毒1 残りは好きなところに。 未転生はJob40転職で良いと思うけど。転職試験で貰えるJob50装備も敢えて欲しいって訳でもないし。 ソロでも色々と役に立つので、クエストスキルはバックステップだけでも取っておくと良いかも? 未転生の頃は無くても困らなかったけど。転職試験であると突破しやすくなるゾーンがある程度かも。 転職後は使う武器に合わせて修練を取る。 使わない武器の修練も取る。タイミングはスイッチする時でも良いと思うけど。 クローキングはなくても狩場いけるなら別にどっちでもいいかなと思う。使わなかった。 エンチャントポイズンは使いたかったけど使わなかった。もとい使えなかった。 悪鬼セット常用してたからSP空っぽで使えなかった…クロキンも同様の理由で使ってない。 まぁ?悪鬼セットで加速するなら殴りしかしないから修練以外のスキルとかあってもなくても。 一先ずJob21でAgiボーナスが最大までいく。Agi調整はここまで伸ばしてからだがー 多分その頃は成長途中かな。 転職直後はフェイヨン2FでJob稼ぎ。 確かBase60ちょいくらいから無理やりヒット調整してオットー言ってた。 ホワイトフェザーとマミー錐でヒット40稼いでDex10料理使ってシュバルツバルドおやつ使って… オットーは流石にサクサクBase上がるのでまずはおやつ使わなくなってDex料理も要らなくなって。 Base70くらいでDex調整。二刀でオットー狩れば十分転生出来ると判断。 Base70から悪鬼セット装備してオットー。Base90くらいまでオットー。 武器は風ダマ+マミー錐で。 Base90でもオットーばっかりだったのでJobが30?とかだったw ここからしばらくスリッパ通ってJob50まで稼ぎきってからオットーに戻る。 スリッパの討伐報酬は全部Baseに突っ込んでたけど未転生のJob50とか大体すぐだから… スリッパの武器は火ダマ+マミー錐で。オットーより要求ヒット高目だったので悪鬼外してホワイトフェザー載せてた。 けど呪手でよかったよなぁ。ダブルククレコンチより悪鬼セットの方がAspd高かっただろうな。 最後のオットー追い込みは風ダマ+錐で悪鬼セット、ダブルククレコンチ、水ランシャツ、ブリーフにバフォJr挿しと、 Agiカンスト、Agi料理投下で無理やりAspd190維持して乗り切った。 らとりおさんとこの計算によると平均2.4秒。 混み具合によるけど基本的にオットー1周25分程。 転生後も大体同じルートだけど、 アカデミー廃墟使えないのでOD1で軽く育ててからフェイヨン2Fで追い込み。 Job44でアサシンクロスの前提スキル全部取得。 ダブルアタック10、回避10、スティル10、ハイド2、インベナム10、解毒1 Job50まで伸ばしてハイド伸ばせるだけ伸ばすのも自由だ。 まぁ基本要らんと思うけど… アサシンクロスになっても最初はフェイヨン2Fで下積み。 Job補正が未転生と並ぶのはJob33の時。 この後もどんどん上がるからどこでAgi調整するか難しいなと、 思ったときはAgiカンストで大体問題解決する。 下積みが終わったらJob多目に欲しかったので、 火ダマ+マミー錐とホワイトフェザーで無理矢理ヒット調整してスリッパへ。 確かBase60、Job20ちょいくらいから通ってたと思う。 目安としてはフェイヨン2Fの経験値ゲージの増加量に満足できなくなってきた辺りだった。 でまぁ暫く二刀で進めてたけど、最後追い込みどこでしようかなと。 最近はソロ$様がトレンドだけど、短剣で大型相手は流石に厳しい。 なので、ここでカタールにスイッチ。 いつでもスイッチできるようにDexは20以下に抑えてた。 ヒュッケセット、+5チュンイーポンチョ、小龍舞クリリン、闇カンドゥラ、♂盗蟲フレイ 武器は+5爆炎のカタールにソルスケc2枚とセドラc1枚挿して完成。 Luk1でも$様相手にクリ100でる。 最後まで$様通い続けてBase91Job62で3次転職。 やってる途中でスタンプラリーの経験値+50%が乗っかって結構楽出来たかな。 Job教範使ってるので無しだとJob62の時点でBaseもっと高くなるかなと思う。 $様相手は普段アクビだからHD食らってもヒールあるからいいやーって 受けながら殴るのがメインになってたけどアサクロではそうもいかん。 隣接してる奴なら殴って詠唱妨害できるけど、離れた位置から詠唱されると遠距離スキル叩く暇がない。 対応としてバックステップでHDの範囲外に逃げる事にしてみた。 だいたい1回キー叩いても攻撃やめるだけで動いてくれないので2~3回叩く感じで。 $様マップは結構壁が近いので、逃げる先を確保してから殴ってた。壁や障害物を背にしないように。 まぁクライアント上の見た目とサーバ上の向きは違うから、 思った方向に飛ばない事が何度かあったけどコケながら覚える。 ターゲッティング魔法はハイドとかで切れるし、範囲指定はバクステで逃げれる。 シーフ系結構面白い動きが出来るなぁと思った。 62転職は、アサシンクロスのスキルを カタール修練10、カタール研究5、右手修練5、左手修練5、 クローキング3、エンチャントポイズン6、ソニックブロー10 ソウルブレイカー1、メテオアサルト10 クリエイトデッドリーポイズン1、エンチャントデッドリーポイズン5、 取得だとこうなる。 スキルは修練系取りつつ、範囲火力のメテオアサルト取るかなぁ? ってくらいか。 デッドリーポイズン系は最後にした。$様程度の狩場なら要らない。 使う方が効率出るかもしれないけど? 使わないスキルのソニックブローも最後にした。 メテオアサルトは前提が結構多いから過程で色々取らさせられるけど。 最初からカタール1本に絞ってれば良かったかなぁとも思う。 珍なってからも暫くは$様…ステポ足りなかったので結局は引き続きカタール使ってる。 スキルはまだあまり考えてないけど、カウンタースラッシュ弱体化とかって話もあるし、 どの方向に伸ばしていくべきか。Aspd193は目標は目標として。
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/139.html
【邪なるアサシン】 『ふふ。今回は楽しめそうだね』 クラス:アサシン マスター:にる 真名:宇喜多直家 性別:女 属性:混沌・悪 ステータス:筋力D 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具EX クラス別スキル:気配遮断C 固有スキル: 【悪逆暴戻:A】 勝つ為生き残る為なら手段も過程も問わないというアサシンの生き様そのもの。 例えマスターの指示でも目的を達するのに不要とアサシンが判断すればその指示命令に拘束されない。 宝具: 【楽しき愉しき謀(むげんじごく)】 生前のアサシンが行った暗殺や謀殺の再現を行う宝具。 相手が心奪われ平常心でいられ無くなるものを見せたり、 あらかじめ指定しておいた場所からの狙撃等が可能。 【解説】 奪われた物を取り返す為に手段も過程も問わな過ぎた邪悪な戦国乱世の風雲児。 他人や世間からどう思われようが全く気にせず自分が目的の為に必要と思った事を淡々とこなす。 趣味はなるべく苦しめて死に至らしめる毒の研究とお茶。 味方に生前見知った顔が居るがあまり気にしておらずどうやって敵を苦しめようか考えている。 機会があれば『後世に名を遺す同年代の英雄たちを殺したら』と興味本位で聖杯に願ってみようかと考えている。
https://w.atwiki.jp/city_blues/pages/58.html
<新宿>区内の安アパート。 ちりちりという小さな目覚まし時計の音で目を覚ます。 隣にはもう誰も居ない。薄っぺらいせんべい布団は、北上一人でいっぱいいっぱいな大きさ。 昔のことを忘れるためにわざとそういうのを用意したんだからしょうがないけど、やっぱり寂しいもんは寂しい。 一人ぼっちになってから何日が過ぎただろう。 いちいち数えるほどには未練がましいたちじゃない。 ただ、いつまでたっても晴れない心の曇り空が、今何日続いてて、あと何日続くのかなと少し嫌になるくらいはある。 「目が覚めましたか、マスター」 「んー。さめた」 北上がぽけーっと壁を眺めていたら、部屋の奥からアサシンが出てきた。 朝ご飯を作ってくれていたらしい。 髪の収集なんていう変態チックな趣味を持っているけどいいサーヴァントだ。 言うこと聞いてくれるし、料理も美味しい。髪の手入れとか手伝ってくれる。あと、結構いい匂いがする。 普通のサーヴァントじゃこうはいかない、というのはアサシン自身の言葉だった。 起きてぼさぼさになった髪にアサシンが丁寧に櫛を通していく。 恥ずかしながら北上は自分の髪の手入れが上手く出来ない。自分でやるとへたくそだからいつも他の人にやってもらっていた。 髪の手入れはだいたい大井がやってくれていた。二人で喋りながら、たまに鼻歌を歌いながら。 アサシンは何も言わずにやってくれる。ただ、髪を見る目がちょっと熱っぽいのは気になるけど。 ちゃきちゃき素早く髪を三つ編みに結うアサシンに尋ねる。 「今日、どっちだっけ」 「和食ですよ」 今日の朝ご飯は和食らしい。 ご飯を食べたら学校だ。 戦争が終わっても、忙しいのは変わらない。むしろ戦争中よりも今のほうが忙しい気もする。 結われた三つ編みと壁近くにかけてある制服を見て、ふと、ここに来る前の自分のことを思い出した。 思えば、遠くに来たものだ。 ☆北上 戦争が終わった。 海からの侵略者たちとの明けも暮れもの戦いが、終わった。 いつか終わるだろうとは思ってた。でも、思ってた以上に最後はあっさり訪れた。 四方八方手を尽くして敵の根城を発見し、そこにしこたま魚雷をぶちこんだらあっけなく終わった。 あっけなかった。人外との戦争には交渉も和睦もないから、どっちかの領域を徹底的に破壊しつくしたら終わり。そんなもんなんだろう。 世界中に広がっていた海はみるみる引いていって陸と海の対比が昔通りの3:7くらいに戻った。 暑い夏の日。8月15日。 深海棲艦と人類との戦争は、人類の完全勝利で幕を閉じた。 戦争が終わった。 そうなるともう、艦娘は必要ない。 各鎮守府の艦娘たちは艤装を解体して、意外とはやく日常生活に戻っていった。 ある子は田舎へ帰り学業を修めるといい、民間学校に編入している。 ある子は田舎へ帰り海水の被害にあった土地の復旧作業に従事してる。 ある子は手腕を買われ軍に残って海軍下士官として腕をふるっている。 ある子は特にやることもないので就職してOLとして働いている。 那珂ちゃんはお茶の間のアイドルになって世間を騒がせている。 妖精さんたちはどうなったかは詳しくは知らない。 この前自動販売機の中から出てくるのを見たから皆なにかしら働いてるんだろう。 仲のいい子とは文通やら電信やらを使いながら。 それほど仲が良くなかったことはそれきり。 散り散りばらばらになって、皆が皆思い思いの普通の女の子やっていく。 そこについては北上も一緒だった。 ぽけーっと普通の女の子になって泣いたり笑ったり抱き合ったりしてる艦娘たちを見ていたら、名前が呼ばれた。 艤装が解体される、魚雷が撃てなくなる。 まあしょうがない。戦争は終わったんだから。 球磨型の姉妹艦、姉の球磨と多磨は軍に残るらしい、妹の木曽は別の形で海に関わると言っていた。 それじゃあ北上はどうしよう。 未来の展望がまるでない。まぁ、大井と離れる姿だけは予想がつかなかったけど。 二人で田舎に引っ込んで……いや、提督と三人で田舎に引っ込んでのんびり暮らそうか。 そこまで考えてようやくああ、戦争が終わったんだなぁと実感を得た。 これからは女の子に戻って海とは無関係な暮らしをしていくんだろうなぁと思うと、不思議な気持ちになった。 艦娘数十人分の艤装を解体するとなれば数日かかる。 北上の日程は最終日、それも最後から二番目だった。 北上が艤装の解体が終わる頃には鎮守府に艦娘はほとんど居なくなっていた。 残った子たちももう涙を拭い、新しい未来への進路を定めている。 うむうむいいことだと頷きながらぷらぷらと人がめっきり少なくなった鎮守府を歩いて、司令室にたどり着く。 ドアを開けると、そこはもう見慣れた司令室ではなかった。 木張りの床、質素な壁、窓に映っている景色さえ変わっている。 なんだかまるで、別の場所だ。 司令室はいつだってたまり場だった。 北上と、大井と、提督で、くだらない話をしてどうでもいいことをして過ごしたもんだ。 司令室にバーカウンターを置いてお酒を飲んだことがあった。大井がおいおい泣きながら提督の頭に焼酎をかけて謹慎されたことがある。 司令室にお風呂を用意して半身浴をしたことがあった。汗だくになったあとで飲んだフルーツ牛乳が美味しかった。 司令室にキッチンカウンターを置いて三人でチョコを作ったこともあった。あえて提督に渡さず妖精さんに撒いたら提督が泣いていた。 司令室に布団を敷いて寝ていたら、まさか布団が入り口近くに敷いてあるとは思わず入ってきた大淀に踏みつけられたこともあった。あれは痛かったなあとくすくす笑っていたら、司令室のドアを誰かがノックした。 扉が開く。 そこには、大井と提督が立っていた。 「見てよこれ。あたしが刻んだハイパー北上様参上の文字、消されててさ」 大井と提督が笑う。 見れば、全艦娘で一番最後だった大井の艤装の解体も終わっていた。 ただ、提督から大井に、全艦娘内で唯一支給されたアクセサリーの回収はされていなかった。大井の左手の薬指が、きらきら光っている。 そっか、と思い至る。この二人、ケッコンカッコカリがようやく仮じゃなくなったんだ。 特に感慨はない。この二人はいつかそうなるんだろうなぁと思ってた。 「なになに、隅に置けないじゃん。あたしはのけもの?」 脇腹をつついてやると、二人は幸せそうに笑った。お互いの顔を見合わせて、とても幸せそうに笑った。 でも、そこではたと気づいた。 それまではなかったものがある。 北上と二人の間には壁がある。 二人は変わらず接してくれてたけど、薄い皮膜のような何かが、確かに北上には見えた。 「じゃあ……まあ、お幸せにね。ないとは思うけど、浮気とかしたら怖いよ」 なんとなく居心地が悪かった。 あれだけずっと一緒に居たのに、もう一緒に居られないと思ってしまった。 分かってしまった。 もう、三人ではなく、二人と一人なんだと。 それからほどなくして、北上は大井たちと別れた。 大井は今生の別れのようにわんわん泣いてたけど、その涙も、なんだかあたたかみを感じなかった。 実際はそんなことはないだろうけど。でも、北上がそう思ってしまうのは、たぶん、どうしようもないことなんだと思う。 だって、カッコカリではなくなった二人の間に入る余地なんて見当たらないから、逃げ出すように離れるしかないと思った。 自覚はなかったけど、北上はきっと凄く我儘なんだろうと振り返って思う。 泣きわめく大井に頭を下げて、提督に大井を任せて、北上は走った。 その時、あまり感情を表に出さない北上も、もしかしたら初めて人前で泣いていたかもしれない。 行く宛がなかったので、とりあえず手間取らず、そして仮拠点として安く住める場所を見つけて移住した。 透き通った青色の鍵の家だった。 交通の便はよくない。ゴミ捨て場からもちょっと遠い。 建ってから結構な年月が立っているらしく、階段は踏むたびに軋んでぱらぱらと錆びた鉄くずを撒いた。 鍵で戸を開け部屋にはいると、それなりにい草の匂いが香った。 ガラス越しの光を受けて、塵か何かが輝いている。 入ってまっすぐ窓の鍵を開け、空気の入れ替えがてら錆びかけのアルミ窓を開け放つ。 当然、磯の香りとか潮風とか、そういう海っぽい感じはしない。 見える景色は陸ばかり。ああ、つまらない世界に来てしまったなあと思って鍵を放り投げる。 天井に当たる音がした。畳の上に落ちる音は聞こえない。 もしかして天井に刺さったかなと思って振り返ると、そこには占い師風の格好をした女の人が立っていた。 「お初にお目にかかります。私はアサシン。此度の聖杯戦争におけるあなたのパートナーを務めさせて頂くサーヴァントです」 聖杯戦争。聞きなれない単語だ。 どういうものなのと聞くと、懇切丁寧に説明してくれた。 大方の事情を理解して頷くと、アサシンが本題に移った。 「それでマスター、あなたはなにか願いが?」 「え?」 「ええ。なにか願いがあったから、聖杯戦争の舞台である<新宿>に呼び出されたのだと思いますが」 「願い……願い、か」 願い。 言われてはたと気付く。 そうか。あの時。薄い皮膜を見たあの瞬間、北上の心に去来したものは『願い』だったのだ。 願いの形は見えている。 大井の涙にあたたたみを感じられなかったあの違和感が、たぶんそのまま、北上の願いだろう。 でも、なんと言っていいかわからない。言葉が見つからない。 あれや、これやと考えて、ようやくわかりやすい言葉が浮かぶ。 「……アサシン、あたしさ」 口に出すのが少しだけ恐ろしかった。 遠くに聞こえた蝉の鳴き声がやんだ気がした。 「よくわかんないけど、たぶん、世界が平和になってほしくなかったんだと思う」 遠くで猫がにゃあと鳴いた。運命の羅針盤が回る音が聞こえた気がした。 深海棲艦との戦争中は、とても楽しかった。 北上はきっと、心の何処かでそれがいつまでも続いてくれることを望んでいた。 提督が居て。 大井が居て。 北上が居て。 あとまあ魚雷が撃てればそれでおっけー。問題なし。 戦いに終わりはなくて。 でも、安心できる場所があって。 いつまで続くか分からない戦いを毎日毎日続けていき、いつまでも続けていたい安息を毎日毎日暮らしていく。 戦争も。 関係も。 全部がカッコカリのまま、三人揃っておじいちゃんおばあちゃんになるまで楽しい毎日を続けていく。 世界に平和が訪れた今、北上はたぶん誰よりも強く、心の底からこう願っている。 軽巡洋艦・重雷装巡洋艦としてもう一度生きたい。 北上某なんて名前じゃなく、艦娘北上として。 提督と、大井と、三人で。 すべてがカッコカリのままの、もうもどれないあの日のままで。 もう一度深海棲艦と戦いたいと。 もう一度だけ、あの日に戻りたいと。 「とても不思議な願いです」 アサシンは目を閉じて、ゆっくりと答えた。 そうしていると、衣装も相まって本物の占い師みたいに見えてくる。 「でも、分かりますよ。守りたかったものがあったんでしょうね」 アサシンは見透かしたような言葉がよく似合う人だった。 どんな時も朗らかに笑っていたし、身のこなしも立派だ。 度量が大きいのか、北上のけったいな願いを聞いても一言も口を挟まなかった。 いや、一言もじゃないか。アサシンは北上の言葉を聞いて的外れに一言こう言った。 「あなたは、きっといい魔法少女になれたと思います。今の私に魔法少女を選ぶ権限がないのが非常に残念です」 冗談めいた言葉。だが同時にどこか不思議と真実味を感じさせる言葉だった。 アサシンが笑う。その笑顔はどこまでも朗らかで、世界をもう一度海の底に沈めようとする相棒としてはいささか眩しすぎる気がした。 不思議な人だ。でも、なんとなく信頼できる。 それがアサシンとの出会い。北上の聖杯戦争の始まりの記憶。 ☆ アサシン 今思い返しても、素晴らしい願いだと思う。 鬱屈した感情。世界を変えたいという強い願い。我儘を肯定できる傲慢さ。そして心の強さ。 アサシンの理想の要素を兼ね備えた少女の願いを聞いて、興奮しないわけがない。 願いを聞いた瞬間、アサシンが心の底からの笑みでその願いを受け止めたのは言うまでもないだろう。 思い出しての興奮冷めやらぬ内に北上の髪を口に含む。 普段はテイスティングまではしないのだが、マスターとサーヴァントは一心同体なので髪の毛くらいいつでも手に入るから今回は我慢する必要がない。 少し潮の匂いがする。海軍のような機関で働いていた、と言っていたからその時の名残だろう。 でも海の潮風に負けて傷んだりはしていない。むしろ荒波に負けないほどの力強さが篭っている。 本人に髪のことを尋ねると、大井っちが毎朝やってくれてたと答えていた。 この艶、このハリ、この味、このキューティクル。よほどその『大井っち』という人が手入れに熱心だったんだろう。 この美しさの価値がわかる人物が居て、その美しさを誰かに伝えるためにその人物が尽力したということがわかると一層うれしくなる。 『大井っち』。 北上の原動力の一端であり、北上の髪の理解者。 アサシンは声に出さず胸の内でお礼を言って、口の中の髪の毛を優しく布巾で拭いて懐紙に包んだ。 懐紙を袖口にしまい、代わりに別の懐紙を取り出してその中空数本の髪の毛を取り出し順番に指に巻いていく。 髪を巻いた指を水晶玉にかざすと、水晶玉に髪の持ち主の姿が映った。 指を入れ替える。チャンネルが変わるように映っている人物が切り替わる。 感度良好。制限も加えられていない。 これなら、アサシンは自分を見失わずに戦い続けることが出来る。 アサシンらしく、慎重に、時には大胆に、冷静に、時には情熱的に、敵の、味方の、自分自身の未来を水晶玉に委ねられる。 トイレに行っていた北上が帰ってきて、水晶玉を覗き込み感嘆の声をあげる。 内緒ですよ、と口に指を当てて言うと気の抜けたような笑顔を返してくれた。 そんな笑顔が、愛おしくてたまらない。 微笑み返して水晶玉に再度向き直る。 北上は、学校に行くと言って家から出た。 チャンネルを切り替えて北上を移す。アサシン渾身の三つ編みを揺らしてかけていく愛しいマスターの姿がそこにはあった。 アサシンの方針は決まっている。 愛おしいマスターのために持ちうる限りの力を尽くす。 ついでに色々な髪の毛を拝借して楽しむ。英霊たちの髪の毛は、それはもう、口舌尽きない程のものばかりだろう。 そしてあわよくば、自分の願いを叶える足がかりにする。これはライフワークであるため聖杯で叶わなくても大丈夫。 楽しみと、趣味と、淡い願望が同居した物語。 夢と、希望と、剣と、魔法と、逃走と、闘争と、救済と、暗躍に満ちた物語。それが聖杯戦争だ。 その先に何が待つとしても、結末がどこへ向かおうとも、アサシンにとって素晴らしい物語であることには変わりない。 それでは、素晴らしい物語の幕を開けよう。 アサシン―――ピティ・フレデリカはそんな素晴らしい物語の紡ぎ手としてここにいる。 【クラス】 アサシン 【真名】 ピティ・フレデリカ@魔法少女育成計画JOKERS 【パラメーター】 筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:B 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 気配遮断:E 自身の気配を消すスキル。 アサシンは宝具の性質上本体が気配を消す必要が無いため気配遮断のランクがすこぶる低い。 E程度ならば他人の部屋を物色していても発見されるまでは気配を感付かれない程度。 【保有スキル】 魔法少女:A 魔法少女である。ランクが高いほど高水準の魔法少女となる。 魔法少女は人間離れした戦闘能力と視覚聴覚を得、排泄や食事などの新陳代謝行為を一切行わなくて良くなる。 また、疲労の蓄積する速度が人間よりも遥かに遅く、長期の不眠不休にも耐えられるスタミナと常人離れしたメンタルを持つ。 更に、固有の魔法を1つ使える。アサシンの場合それは宝具となる。 アサシンは魔法少女としての技術・スキルは最高水準、かつ魔法も希少価値が高く戦闘や交渉・対魔法少女の駆け引きにも優れているため最高のAランクとなる。 そしてアサシンは魔法少女の状態で呼び出されているためこのスキルの発動は阻害できない。 収集癖(髪):A 髪の毛に対する性愛まで届かんほどの執着。 とりあえず目に付いた髪の毛は集めておくし、一度髪の毛を手に入れた相手からも何度も髪の毛を入手しようとする。 みずみずしい髪の毛、つやめいた髪の毛などが大好きで宝具越しにそれらを見ると入手したくてしょうがなくなることもしばしば。 特に魔法少女の髪の毛が大好物。 行動時に髪の毛についてのあれこれで行動を失敗する可能性が高くなる。 ただし、どれほど魅力的な人物・魅力的な髪の持ち主であったとしても死んでしまえば彼女/彼の髪への興味はなくなる。この点に関しては例外あり。 性癖由来のスキルであるため無効化不可能。無効化するとキャラ崩壊となる。 審美眼(髪):A 髪を見分ける力。 一度出会った人間ならば髪の毛を見誤ることはない。また、集めた髪の毛を見誤ることもない。 更に相手が髪に対して特殊な逸話を持つ人物であったならば、その髪を見ただけで真名までたどり着ける。 性癖由来のスキルであるため無効化不可能。無効化するとキャラ崩壊となる。 情報管理:A 情報を集め、それらを記憶しておくスキル。 宝具によって収集した情報のすべてを記憶する知能の持ち主。 更に人づてや本やテレビなどからの情報も決して忘れない。 戦略家:B 話術や策略といった舌戦・頭脳戦関係のスキルの複合スキルであり、それらすべてを高度に使いこなすことが可能。 彼女の交渉成功率は限りなく高く、作戦の成功率もまた高い。 相手の心理を完璧に読みきっての行動なども多く、挑発などにも一切応じない胆力を持つ。 ただし完璧というわけではない。不意を付かれれば失態を犯すし、不確定要素で失敗も起こす。 【宝具】 『水晶玉に好きな相手を映し出せるよ』 ランク:B 種別:対人 レンジ:99 最大捕捉:10 アサシンの暗殺者たる性能を裏付ける宝具。 発動には他者の髪が必要不可欠。 指に髪の毛を巻き付けて水晶玉にかざすことで手持ちの水晶玉にその髪の持ち主の姿を写すことができる。 それ単体で一切相手に感付かれない魔法の監視カメラであり、一方的に相手の動向を探ることが可能である。 同時に捕捉できるのは両手の指分の10人、かざす指を変えることでチャンネルを変えるように写す相手を変えられる。 また、巻きつける髪の毛を変えるというワンアクションを挟むことで捕捉する相手を切り替えられる。 更にアサシンは研鑽を積むことで水晶玉越しに相手に干渉すること・水晶玉から相手を引きずり出し、水晶玉の先へ自分を含む別のものを転送させる魔法へと進化させている。 この宝具の発動するには相手の髪をアサシンが入手している・相手の髪がアサシンの指に巻きつけることが可能であるという条件をクリアする必要がある。 髪の毛が短い、痛みが酷くちぎれやすい、ハゲみたいなもんなどの相手には通用しない。 ただし、髪の毛を持つ相手ならばNPC・マスター・サーヴァントの誰でもこの宝具の対象たりえる。 変身によって姿形が変わる相手や髪の毛入手後に散髪した相手なども髪の毛を持っていれば変身前・散髪前の髪を入手していれば永続的に把握が可能。 【weapon】 魔法の水晶玉。これを奪われるとアサシンは宝具を使用できなくなり立ち回りは一気に厳しくなる。 アルバム。すぐに使わない髪の毛は懐に入れずここに挟んでおく。あとで楽しむためには事前の準備が必要だ。 【人物背景】 完全変態☆スーパーヘア~アディクションな魔法少女。 魔法の国の住民ではなく現実世界で暮らす何の変哲もない魔法少女だった彼女。 その本質は狂信者。『完璧な魔法少女の誕生』という崇高な目標を掲げて、その目標のために自分自身を含めた全てを使い潰していく狂気の魔法少女。 一度は積み重ねてきた罪から次元の狭間に幽閉されるも、彼女の支持者によって次元の狭間から脱出。 その後紆余曲折あって魔法の国の影として暗躍を始めた。 お手つきの魔法少女は置いてきた。操作用のレイピアがアサシンの宝具と認識されなかったから連れてこれなかったらしい。 【マスター】 北上@艦隊これくしょん(ブラウザゲー版) 【マスターとしての願い】 世界の平和なんてほしくなかった。 【能力・技能】 甲標的を扱わせれば艦娘一。 ただし艤装は解体されている。 軍事知識は豊富。 一応深海棲艦との戦争においての最終生存艦なので運もいい。 銃火器の扱いは人並み。艦娘の銃火器と現実の銃火器は勝手が違うので彼女も特に取り扱いに長けているわけではない。 【人物背景】 北上様。 戦争終了及び艤装解体後から参戦。 彼女の世界線では大井が秘書官+全艦娘中唯一カッコカリしており、終戦後も提督の側に居ることになった。 北上様は大井とも提督とも仲が良かったが、二人の間に居づらくなって飛び出し、一人暮らしをはじめたというところで参戦。 曖昧な状態で三人で居るのが楽しかったのだということにようやく気付き、艦娘だったころに戻りたいと願っている。 ちなみに。 誤解があるかもしれないが、ブラゲ版の大井っちはカッコカリ後なら北上様も好きだが同時に提督ラブ勢(重量級)。 北上様の反応は提督に対しても大井っちに対してもほどほどに薄いが、そういう女の子なんだと思う。 【方針】 出来ることなら聖杯は欲しい。願いを叶えたい。 とりあえずアサシンにまかせておけばなんとかなるかとは思うが、それでも気持ちが良いものではない。 ただ、願いの代替案があるならそれでも構わない。 どちらにしろ、大井や提督と、あのほんわり幸せな日常を取り戻したい。 アサシンの立ち回りはいかにして他人の髪を集めるかにかかっている。 髪の毛を集めて、愛でて、口に含んで、楽しんで、そして聖杯戦争となる。 短髪のサーヴァント・マスターとは分が悪いとは言え、それ以外にはものすごく強い。 NPCすら武器に出来るという長所を利用できれば上手く立ち回れるだろう。 時系列順 Back 伊織順平&ライダー Next 英純恋子&アサシン 投下順 Back 伊織順平&ライダー Next 英純恋子&アサシン Character name Next→ 北上 全ての人の魂の夜想曲 アサシン(ピティ・フレデリカ)
https://w.atwiki.jp/msonb/pages/73.html
ナイトアサシン 忍術系 転職条件 魔術30,000 弓術30,000 忍術30,000 技の名称 威力 確率 消費MP 特殊効果 通常攻撃 0 0 0 タメ攻撃 40 10 5 応急手当 30 25 5 HP回復 ダークポイズン 500 38 200 毒 フォース 600 26 220 即死 パルチナス 440 45 180 ギガトレイン 1400 7 400 即死 ヒーリング 280 32 160 HP回復 改心撃 200 45 60 アーマークラッシュ 240 45 140 防御力ダウン 光の剣 320 34 140 命中率ダウン ゴッドアタック 400 50 190 神竜剣 1000 5 300 魔風 260 20 130 命中率ダウン 刃斬 300 40 190 ウィンドスラッシャ 350 50 280 風来心斬 700 40 300 毒針 20 15 10 毒 噛み付き 40 20 5 電撃 20 15 0 ポイズンブレス 350 30 140 毒 ファイアブレス 150 40 40 ソウルスティール 190 35 60 ダメージの半分回復 デスミーラ 1000 5 220 即死 アビリティ 必要熟練度 効果 取得条件 マジカルダンシング 10,000 相手のMPを吸収する - 神風 8,000 常に先手を取る(両者が同じアビリティの場合はランダム) 先制攻撃を覚えている 熟練度引き継ぎ可能職 魔風忍者 忍術 ロードフォース 忍術 ボークファイター 忍術 ナイトアサシン 忍術
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/146.html
【朔島のアサシン】 『ハ~イ!クラリモンドで~す!よろしくね~!』 クラス:アサシン マスター:にる 真名:クラリモンド 性別:女 属性:混沌・悪 ステータス:筋力D 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運E-- 宝具A クラス別スキル:気配遮断C 固有スキル: 【吸血鬼:E】 噛みつき対象の血を吸う事で自分の魔力を補給し傷を癒すスキル。 実在しない吸血鬼であるためランクが低く魔力への変換効率が悪い。 宝具: 【堕落と放蕩の黄金宮殿(ラ・モート・アムルーズ)】 アサシンが暮らし放蕩三昧したという宮殿を呼び出す宝具。 宮殿の中に吸い込まれた対象は段々強くなる眠気に襲われ、 眠ってしまうと宮殿から脱出する事が出来なくなる。 眠る前にアサシンを撃破した場合解除される。 【解説】 男を誘惑し夜な夜な黄金の宮殿で放蕩の限りを尽くしその血を吸っていたという女吸血鬼。 愛した男に裏切られるような形で破滅した為自分を裏切らない真実の愛に飢える結構めんどくさい子。 にんにくや十字架みたいな古典的なものは効かない。 聖杯への願いは『自分を裏切らない愛』一択。
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/386.html
俺達に 任せれば 仕留めてやるぜ 小さな刃 脅威の始まり 俺達が 見せるのは 一瞬の悲劇 鏡の世界 狂気の生命 息潜め 背後に 忍び寄る お前は死をそこに連れているのだ 命乞い 怯えも できぬまま 近づく死に気づく間もなく終わる そう 俺達 闇夜に君臨する黒影 黒影 非情のアサシン 次に目を 開けたとき お前が見るのは 迫りくる地面 眠りへの恐怖 俺たちを 見せはしない 風吹くように 瞬くその間に 制裁は下る 血が暴れ 釣り針 貫けば 理解もできぬまま悶え死ぬのだ 加速する 身にもがき 凍りつけ 最期は醜い顔晒し終わる そう 俺達 闇夜に君臨する黒影 黒影 非情のアサシン 闇夜に君臨する黒影 非情のアサシン
https://w.atwiki.jp/srkjmiroor/pages/2292.html
「貴様 今、なんつった!」 【名前】 ジンギ 【読み方】 じんぎ 【声】 高山みなみ 【登場作品】 特捜戦隊デカレンジャー 【登場話】 Episode.41「トリック・ルーム」 【分類】 アリエナイザー 【出身星】 アサシン星 【罪状】 殺し屋として1000人以上のエイリアンを暗殺した罪 【ジャッジメント】 デリート許可 【モチーフ】 殺し屋 【出身星の由来】 暗殺者(英:assassin) 【名前の由来】 「神技(かみわざ)」の音読み、仁義 【詳細】 サングラスを必要としないとされるアサシン星出身のアリエナイザー。 高額で雇われる暗殺者、自意識過剰で高慢な性格、普段は余裕を持った冷静な口調。 自身の会得した秘技などを侮辱された場合、口調も荒くなり依頼人さえも容赦なく手に掛けてしまう程に逆上する事もある。 雇い主のマフィアも同様に怒りを買った事で「秘技」で消滅させる。 グリーンを拉致、他のメンバーと戦うが、レッドからの口頭だけで監禁していたはずのグリーンに「振り回した弁髪で触れた対象を異次元へ送り消滅させる」という「秘技」の正体を見破られ劣勢になる(見破られた理由は周囲に存在していた物体も一緒に消え、範囲が弁髪の届く距離に限定されていたという点からセンちゃんが推理。)。 その後、デカレンジャーに武器の弁髪を破壊されると購入していた「怪重機 アルティメットイビル2」にて巨大戦に入るが、デカウイングロボの「ファイナルバスター」を受けた事によって「アルティメットイビル2」と共にデリートされた(その際、狂気じみた笑い声を上げている。)。 同エピソードには登場こそしなかったものの「レイン星人 エージェント・アブレラ」は「ジンギ」、「ギラーク星人 ドン・ビアンコ」や「ザブン星人 ドン・ブラコ」などにも商品を提供。 アサシン星人は言葉を使うよりも感情で発光する昆虫のような大きな目を発光させ、コミュニケーションを行う。 まぶたは退化、いつしかなくなっていったのでアサシン星人はまばたきをしない。 【余談】 声を演じる高山みなみ氏はスーパー戦隊シリーズの声の出演は初となる。
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/78.html
アサシンの誇り ◆YsjGn8smIk 気が付くとラドック=ランザードは木々の中にいた。 急激な視界の変化に僅かに目を細めながら、辺りを見回すと そこは木々が連なり、その枝葉が空を覆い隠している森の中だった。 薄紅色の花びらが風に舞う中、周囲に人の気配が無い事を確認すると ラドックは足元に落ちていたバッグをゆっくりと拾い上げ、近くの木の下へと身を潜めた。 「どういう事だ―――これは」 そんな呟きが思わず漏れる。 殺し合いをしてもらう。 ラドックにとって、あの男が言ったその言葉自体はどうでもよかった。 いまさら人を殺す事に躊躇いなど無い。 報酬さえ払っていれば無条件で殺し合いに乗ってもよかったぐらいだ。 問題はゲームマスターを名乗った二人組が、それを知っていたかどうかだ。 それ―――すなわちラドックが殺しを仕事にしている事を。 ラドック=ランザードは―――いやアサシン・ズーマは確かに殺しを仕事にしている。 しかしその秘密は知られるわけにはいかなかった。 知られた場合は誰であろうと、そう―――例え家族であろうとも始末しなければならない。 (問題は奴らがどちらの私を必要としたか、だ) 奴らは表の姿であるラドック=ランザードを生贄として攫ってきたのか、 それとも裏の姿であるアサシン・ズーマに生贄殺しをさせる為に攫ってきたのか。 生贄として攫われてきたのならまだいい。 だが仮に、ズーマであると知られていた場合は――― いらいらとかぶりを振り、ラドックはとにかくバッグを開いてみる。 情報が少ない現状でこれ以上考えても仕方がないと判断したからだ。 バッグの中には水や食料などの必須品から地図などの細々したものがぎっしりと詰まっていた。 その中で彼の目を引いたのは参加者名簿だった。 ゲームの参加者が書かれていたそれを見て、ラドックは静かに安堵の息を吐く。 そこに書かれていたのが彼の秘すべき名である暗殺者ズーマではなく、ラドック=ランザードの方だったからだ。 (奴らはわたしをズーマだとは知らずに攫ってきたのか) そう納得しかけたが次の瞬間にはそれも吹き飛ぶ。 『リナ=インバース』 知った名だった。それは彼のズーマとしての知り合い。 殺しを請け負ったターゲットの名前だった。 愕然とする。 偶然というには余りに出来すぎていた。 改めて名簿を見直すとそこにはズーマとしての関係者を見つけることは出来ても、 ラドックとしての関係者を一人として見つけることは出来ない。 (確証はない―――とはいえ、これは) 疑惑を深めながらも彼はバッグを漁り続ける。 出てくるのは紙、筆記用具、そして爪が付いた手甲が一つ。 思考に没頭しながらも自然と手は動きベアークローと書かれたそれをしっかりと右腕に嵌め、大木に向かって軽く突く。 ―――ざっ 本当にあっさりと、ベアークローは大木を貫いた。 (なっ―――?) その威力に思わず目を見張る。予想をはるかに超える貫通力だった。 それは鋭さといい腕の動きを邪魔しない作りといい、格闘と魔法を得意とする彼にうってつけの武器だった。 だが――― (あまりにわたしに都合が良すぎる) 武器といってまず思い浮かぶのは剣や槍。 剣士や傭兵ではこのベアークローのような特殊な武器は使いこなせないだろう。 何より重要なのは、剣士にも魔道士にも扱えない特殊な武器が今、この自分に支給された。 ラドックにはそれが偶然とは思えなかった。 (確証ではないが―――疑いを持つには十分すぎる) 自らを束縛する忌々しい首輪を撫でながら思考を加速する。 (そもそも奴らはこのわたしをこうもあっさり攫う事が出来た相手――― 人を溶かす首輪型魔法道具といい、わたしがズーマであるという事を知られていてもおかしくは無い) 疑惑はほぼ確信へと変わったがラドックは残りの支給品を確認する事にした。 想像が正しければ次に出てくるのは――― 「やはり―――」 出てきたのは箱。 明らかにバッグに収まる大きさではなかったが彼はそれを気にもしなかった。 何故ならその箱の中には予想通りの物が―――大量の金貨が詰まっていたからだ。 軽く見ただけでも平均的な家族4人が一生楽に遊んで暮らせるほどの金額。 そしてその箱には「依頼料」とだけ書かれていた。 (―――『依頼』、か) その時、彼の顔に浮かんだのは歪んだ―――笑いだった。 これが何の依頼料か、依頼内容が何なのかは明白。 この会場内の全ての人間を殺しつくせ。 奴らはそう言っているのだろう。 そしてこれはラドック=ランザードがアサシン・ズーマであると知られた決定的な証拠。 もはや疑う余地もなかった。 (―――殺さねばなるまい) 彼は誓う。 (―――正体を知るものを) その全てを。 (―――知る可能性があるものを) その悉くを。 (一人も残さず―――殺す) ラドックはばっと着ていた服に手をかけ、宣言する。 「いいだろう―――踊ってやろう」 バサッ……! 大きく服が翻り次の瞬間その場には黒装束を纏ったアサシン・ズーマがいた。 今この瞬間にアサシン・オブ・アサシンはゲームに乗った。 (―――今だけは、な) 正体を知ったものを生かして置く気はない。 例え依頼者であろうとも。 今だけは首輪を嵌められ飼われてやろう。だが、首輪から開放されたその時こそ――― 誓いを胸中に潜めアサシン・ズーマは夜の闇を駆け出した。 【D-06/森の中/一日目・未明】 【名前】 ラドック=ランザード(ズーマ) @スレイヤーズREVOLUTION 【持ち物】ベアークロー(右)@キン肉マンシリーズ、金貨1万枚@スレイヤーズREVOLUTION、デイパック(支給品一式) 【思考】 1、参加者を全て殺す 2、リナ=インバースを殺す 3、ゲームの関係者を全て殺す 注意:金貨1万枚は依頼料と箱に書かれていただけで、本当に主催者からズーマへの報酬かどうかは不明です。 時系列順で読む Back 怪奇! 格闘カエル男の恐怖 Next ○ッ○全開! ハートばっくばくだぜ~っ!! 投下順で読む Back 怪奇! 格闘カエル男の恐怖 Next ○ッ○全開! ハートばっくばくだぜ~っ!! GAME START ラドック=ランザード 闇の中の暗殺者
https://w.atwiki.jp/bwings/pages/28.html
【アサシンに関する情報交換のページです】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/94.html
【北軍のアサシン】 『こんにちは、マスター。私はソフィア・ペロフスカヤ。 これでも爆弾の扱いは得意なんですよ』 クラス:アサシン マスター:梅傾奇 真名:ソフィア・ペロフスカヤ 性別:女 属性:秩序・悪 ステータス:筋力C 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具A クラス別スキル:気配遮断B 固有スキル: 【爆弾製造:A】 威力から起爆条件まで様々な爆弾を製造する事が出来る。 遠隔操作で起爆する場合は爆弾と自身を魔力の導火線で結んでおかなければならず、 その魔力の導火線はサーヴァントや魔術師ならば目視可能。 宝具: 【愛すべき民の為の爆殺(キバリチチ・グラナータ)】 迫害される民たちを憂い立ち上がったアサシンとその同胞が起こした爆弾による暗殺の宝具化。 手投げ式の爆弾を投擲するだけだがアサシンが投擲した爆弾が何かに触れるまで爆弾自体を視認・感知する事が出来ない。 【解説】 迫害される人々の姿を悲しみ、同胞たちと立ち上がった心優しきお嬢様。 看護婦をしていた時期もあるためある程度の治療も可能。 聖杯への望みは『愛する民たちの永遠の平和』。